変化球の投げ方に正解はありません。
ソフトボールには様々な変化球があり、投げ方を工夫することにより同じ変化の方向によってもバリエーションを持たせることができます。
変化球の中でも、ライズやドロップといった上下の変化や、スライダーやシュートといった横方向の変化、さらにはバッターのタイミングを外すためのスピードの変化となるチェンジアップなど、多くの種類が存在します。
またソフトボールでは、一般的にストレートと言われる、ピッチャーが一番自然に投げているボールも、回転のかかり方は人それぞれ違いがあり、回転量や回転軸の方向によって変化するボールとなることで、いわゆるライズ系、ドロップ系といったピッチャーのタイプに分かれたりもします。
そういったことから、ソフトボールのピッチャーが変化球習得の際には、そのピッチャーの普段の投げ方からどのように投げればどんな回転をするのか見極め、その人に合う投げ方を見つけていくので、どんな変化球にも絶対的な正解の投げ方はないと考えられます。
ライズを例にした変化球習得のヒント
ソフトボールのピッチャーは、投げ方も人それぞれ違い、変化球の回転のかけ方も異なります。
変化球を投げたいと思ったら、まずは自分のフォームやリリースの仕方について深く理解してみるのがいいかと思います。
とはいえピッチャー経験の浅い方は、最初のとっかかりとして参考にするものが必要と思いますので、ライズボールを例に、習得のヒントをご紹介していきます。
・ライズ回転をかけるときは、手のひらの上にボールを乗せているような状態でリリースするとかかりやすい
・腕を旋回させている時からリリースまで、手首を90度内側に曲げた状態で投げると回転がかけやすい
・人差し指と親指で、アルファベットのCの字を作った状態でボールを握ると回転がかけやすい
などなど、ライズボールの投げ方一つとっても様々な方法やコツが人それぞれにあり、自分のフォームに合わせて回転のかけ方を研究することが、変化球を習得する上で重要になってきます。
腕の回し方やブラッシングの当てる場所や腕の曲げ具合、手首の返し方、フォローの仕方など、ボールに変化を加えるたくさんの要素を試して、自分なりの投げ方を編み出していただきたいと思います。
また、その変化球を得意とするピッチャーに、気をつけているところや投げ方のアドバイスなどを、機会があれば積極的に話を聞き、取り入れてみることも大事でしょう。
1つの変化球をしっかりと習得するには、試行錯誤の繰り返しとなり簡単にはいきませんが、ものにすることで大きな武器となり、そのピッチャーの持ち味にもなりますので、ぜひとも自分の得意球をマスターしていただきたいと思います。