ソフトボールの投げ方は大きく分けてウィンドミルと、スリングショット、エイトフィギュアの三つの投げ方があります。
その中でも最もポピュラーなウィンドミルですがアメリカ式ウィンドミル、日本式ウィンドミルと呼ばれるウィンドミルの投げ方があります。
「ピッチャーの投げ方なんてピッチャーそれぞれ微妙に違うんじゃない?」と思われると思います。
野球でも同じオーバースローでも選手によって微妙に違うように投手によって確かにフォームは違います。
しかし実はアメリカと日本ではウィンドミルの投げ方が明らかに違うのです。
その違いとどうしてそのような違いが出ているのかについてお話します。
日本式のウィンドミルの特徴
軸足でしっかりとピッチャーズ・プレートを蹴って、飛び出す力を使い、かかとから着地して、腕とボールを振ってなげます。
いったん腕を縮めてから右腕は力を抜いて振り上げ、左腕のグローブをキャッチャーに向け突きだし、腰を先に回転させて力を入れて振り下ろし腕の回転エネルギーを腰や太ももに肘を接触(ブラッシング)させる投げ方です。
どちらかというと後半の腕の振りおろしに力点を置いた投げ方です。
また日本式はどちらかというとコントロール重視になります。
またリリースは手首で小さなサイドスローをして、ボールに回転をかけます。
アメリカ式ウィンドミルの特徴
腕旋回の前半も後半も大きく振る特徴があります。
アメリカ式ウィンドミルは、前に出る力と後ろ足と骨盤のひねる力を大きく使います。
腰の運動が骨盤左側を軸として行われます。
特徴を簡単にまとめると下記のとおりです
・前傾姿勢から飛び出し、腕の振りに従って体は3塁に正対するまで開く
・腕の振りは等速度円運動
・始動点はおなかの前の構えた位置
・5時位置でボールをリリース
・リリースは、手首と指を使って行い、下から上にこすりあげるように行いブラッシングはしない
・リリースしあと、体と腰をキャッチャーに正対する
・ボールのキレを重視している
まとめ
日本式とアメリカ式の違いは腕の振り方と腰の使い方、リリースの考え方が違います。
どちらがいい、悪いとは言えませんがどちらもいい面、悪い面はあります。
日本代表の上野投手も「アメリカ式日本式のいいところを取り入れてフォームを作っている」とインタビューで答えていました。
体のつくりの違いもありますし、自分にとってやりやすいやりにくいはあると思いますので、いろいろ試してより良いピッチングになれば日本式、アメリカ式どちらを取ってもいいと思います。
また、上野投手のようにミックスして自分なりのピッチングを作り上げていくのも良いと思います。
ただ、怪我をしてしまっては元も子もないので自分に合った無理のないピッチングをすることをおススメします。