ソフトボール界のトップを走り続けるアメリカ。
先日行われた世界女子ソフトボール選手権大会でも日本を破り、アメリカは優勝しました。
しかし、日本も世界のトップクラスの実力を持ち、北京オリンピックではアメリカを破り金メダルを取りました。
今回の世界女子ソフトボール選手権大会を見て感じた日本とアメリカの違いのお話をさせていただきます。
(代表選手は大会によって変わることが多いのであしからず)
目次
プロフィールから見られる違い
ピッチャーの数が違う
日本のピッチャーで今回の世界女子ソフトボール選手権大会で代表は4人です。
(濱村選手が大会直前に脇腹を痛めたので実質3名でした)
一方アメリカは5人です。
実質2人の差があるため起用方法に差が出ました。
また、ピッチャーに余裕があるので細かい継投を使ったりしていましたので当然ピッチングにも影響が出ていました。
左ピッチャーがアメリカのほうが断然多い
今回、日本代表は右ピッチャーだけです。
逆にアメリカ代表は5人中3人が左ピッチャーです。
ソフトボールはバッターに関しては野球より左打者のほうが塁間が短いためとても有利です。
そのため、日本の選手はわりと左打者のほうが多いです。
そうなると左対左のほうがピッチャーは有利になりますので、左ピッチャーのほうが当然有利です。
当然、右と左ですのでピッチングに違いはでます。
アメリカは若い選手が多い
アボットが最年長の33歳であとはリケッツが26歳、オトゥールが24歳、ガルシアとバーンヒルは21歳です。
一方日本は、上野が36歳、藤田は28歳、勝俣が18歳です。
勝俣が断然若いですが、若い選手が日本はまだまだ育っていません。
上野はレジェンドですごいピッチングをしますが、上野以外はアメリカ相手に打たれないピッチングをできるか?といえるかといえばまだまだ不安だと思います。
東京オリンピックに向けて若い選手を育てるのは急務になってきていると思います。
体格に恵まれた選手がアメリカは多い
どのスポーツにも言えるのですが、日本は外国に比べると体が小さいです。
アボットは190㎝、リケッツは188㎝、オトゥールは173㎝、ガルシアは168㎝、バーンヒルは173㎝です。
一方、日本は上野が174cm、藤田は165㎝、勝俣が170㎝です。
ウィンドミルで投げるソフトボールのピッチャーは腕が長いほうが遠心力が得られるので力のあるボールが投げられます。
その点で背の高い選手のほうが早いボールを投げれます。
また、ピッチャー以外もアメリカの選手は大きな選手ばかりですので、日本選手なら胸あたりだと打てないですがアメリカの選手はポンポン打ってきてしまうのでそこもピッチングに大きく影響していると思います。
そのほかの違い
アメリカは若いピッチャーが育ってきている
先程も述べていますが、日本よりアメリカのほうが若いピッチャーが育っています。
上野は素晴らしい選手ではありますが、もう36歳です。
アメリカの監督もインタビューで答えていましたが、若い選手を育ててきて、やっと実を結んだようです。
また、宇津木ヘッドコーチも同じようにインタビューで「日本は選手層が薄い」といっていましたが、これからは藤田や勝俣や今回は残念ながら出ていませんが濱村など若い選手の育成が急務となってきています。
アメリカは細かい継投が出来る
決勝の時、アメリカはかなり細かい継投をして5投手全部を投入していました。
一方日本は、上野が力投。
先ほど述べたことと同じですが選手層の差が露呈した結果です。
また、どうしても上野が精神的にも日本代表の支柱となっている面もあるので東京オリンピックに向けて上野頼りだけになるような状態にならないようにしなければなりません。
まとめ
アメリカと日本の違いは
○選手層が違う
○左投手がアメリカのほうが多い
○体格がちがう
○若い選手がアメリカのほうが多く、選手も育ってきている
○アメリカは細かい継投を戦略的に行っている
上野レベルの選手はなかなか出てこないと思いますが、2020年の東京オリンピックに向けて若い投手の育成と成長が課題です。