実はソフトボールには大きく分けて二つのルールがあります。
それが「ファーストピッチ」と「スローピッチ」です。
この「ファーストピッチ」と「スローピッチ」の「ファーストピッチ」のほうのお話をします。
「ファーストピッチ」と「スローピッチ」どんな違いがあるの?
この「ファーストピッチ」と「スローピッチ」の大きな違いはピッチャーの投げるボールの速さです。
スローピッチソフトボールの投球はゆっくり投げなければならずアーチを描くようなボールに球は1.83m から3.65mまでの山なりになるように投球しなければなりません。
投球の仕方はファーストピッチと同じでもいいのですがボールはスローでボールの軌道は弧がはっきりと目に見えないといけません。
(ただしウィンドミルは禁止)
バントは禁止で、バントと一緒になるのですが普通のスイングでも2ストライク以降のファウルボールは三振でアウトです。
またファーストピッチでは守備は9名で守りますが、スローピッチでは守備の数が10名まで守ることが出来ます。
そしてスローピッチでは盗塁は禁止です。
「ファーストピッチ」とは皆さんがよく知っている競技ソフトボールです。
どうして「ファーストピッチ」と「スローピッチ」のルールが出来たの?
「ファーストピッチ」は皆さんがよく知っている競技ソフトボールだということは先ほど記述しました。
この「ファーストピッチ」のルールで競技をすると、正直初心者や野球など慣れ親しんでいない人だとまったくできないし楽しめないと思います。
まず、「ファーストピッチ」の代名詞であるウィンドミル投法が出来ないですし、スリングショットだって速い投球は難しいと思います。
また、逆にバッターとして打席に立っても普通に投げられたボールは(たとえば経験者が投げたボールなど)は簡単には打てないと思います。
「スローピッチ」のルールは様々な年齢層、背景を持つ人達が誰でもソフトボールを楽しんでプレイ出来るようにするためこのようなルールになっています。
またレクリエーション色が強いので個々の大会でローカルルールも存在することも多いです。
「ファーストピッチ」とは
さてここまで、「スローピッチ」の話が多くなってしまいましたが、「ファーストピッチとはなんぞや」を説明するために必要でしたのでお話しさせていただきました。
たぶん、皆さんが想像されるソフトボールが「ファーストピッチ」にあたるので、その説明をいきなりしたとしたら「なんだ普通のソフトボールの事じゃない」と思われると思います。
そう、「ファーストピッチ」とは国際大会やインターハイ、実業団などで行われているソフトボールの事です。
小学生や中学生が部活などで行っているソフトボールもこれに当たります。
細かいルールは省きますがスローピッチングとの大きな違いは、ウィンドミル、盗塁、バントOKです。
また、年齢層と男子と女子ではルールがまた違ってきます。
例えばクラブ・実業団・教員及び学生種別の大学は3号の革のボール、中学・高校・小学生・エルデスト・エルダー・レディース・壮年・実年・シニア・ハイシニア・一般男子はゴムボールを使用します。
小学生は2号、または1号のボールを使用しそのほかは3号のボールを使用します。
バットやグローブも使用ボールによって違ってきます。
また、ホームからピッチャープレートまでの距離も中学生以上の男子は14.02m、女子のクラブ・実業団・教員・大学・高校と男子の壮年は13.11m、女子のエルデスト・エルダー・レディース・中学は12.19m、小学生は男女ともに10.67mです。
まとめ
○ソフトボールのルールには大きく分けて「ファーストピッチ」と「スローピッチ」の二つがある
○「ファーストピッチ」と「スローピッチ」の違いはピッチャーの投げるボールの速度や盗塁の有無など競技性が高いかレクリエーション性が高いかの違いによる
○「ファーストピッチ」とは競技ソフトボールの事で国際大会・インターハイ・実業団などで行われているソフトボールの事である
日本で一般的なソフトボールは「ファーストピッチ」のルールのものですが、アメリカでは「スローピッチ」の試合も盛んに行われています。
もちろん日本でも「スローピッチ」ルールによる協会も設立されており、普及活動は盛んです。
これからは「スローピッチ」ルールのソフトボールも盛んになってくるとは思います。