リリースとは投手が投げる際に、球を指から離すこととで、リリースポイントという言葉を聞いたことがある方もいると思いますが、球を離す場所、投げる瞬間の位置のことです。
よくソフトボールや野球のピッチングでリリースポイントが重要と言われているのですが、どうしてなのかというとリリースが安定していないとコントロールが悪くなるからです。
今回はソフトボールのリリースポイントについてお話します。
ソフトボールのピッチャーのリリースについて
ここではソフトボールで最もメジャーなウィンドミル投法でリリースについて説明しますが、基本的にスリングショットやエイトフィギュアでもリリースの方法は一緒です。
さて、ソフトボールでのリリースですがボールを持っているほうの腕から肘の間を太ももに当てこすった瞬間、ボールをリリースします。
この太ももに当てこすることをブラッシングと言います。
野球では人によってリリースポイントは違いますが、ソフトボールはフラッシングの瞬間がリリースポイントなので大腿部あたりがリリースポイントとなります。
多少の差はありますがリリースポイントは前腕が大腿部に触れたときですから、野球に比べリリースポイントを身につけやすくはあります。
極端に言えばいったん身につけてしまえば目を閉じていても正確にリリースできるのです。
理想のリリースポイントの場所
野球は身長などその人によって理想のリリースポイントは違いますが、ソフトボールは大体決まっています。
ブラッシングをする位置、つまり前腕が大腿部に触れたときがリリースするポイントです。
更に理想的な場所は大腿部の前側になります。
大腿部の前は力が一番入りやすい位置なのでしっかり力を伝え押し出すことができるので、この位置でブラッシングしましょう。
しかし大腿部の前側と言っても人によって微妙な差はあるので、自分のブラッシング(リリースポイント）を探すことをおススメします。
リリースポイントでブラッシングをするわけ
ある意味リリース=ブラッシングでリリースポイント=ブラッシングするポイントなのですが、どうしてこのブラッシングは必要なのでしょうか。
たしかにブラッシングしなくてもボールを投げることはできます。
しかしこのブラッシングが必要な理由は、腕が大腿部に接触する動作が入るためにスナップが普通に投げるよりもしっかり効きます。
そうすると指先のスピードが増し、ボールにしっかりと力が伝わります。
さらに接触することにより反動でスピードが増します。
またリリースポイントが一定になってくるため、コントロールが定まってくるという利点もあります。
そしてストレートを投げた際のきれいな縦回転のボールになりさらに速いボールや、キレのある変化球を投げることができます。
ソフトボールのピッチングにブラッシングは欠かせない技術なので、ぜひ身につけることをおススメします。
まとめ
○ソフトボールのリリースポイントはブラッシングをする位置、つまり前腕が大腿部に触れたとき
○ソフトボールの理想のリリースポイントは大腿部の前側で、ブラッシングもこの位置で行ったほうが力が入る
○ソフトボールの投球でブラッシングが必要
ソフトボールのリリースポイントは太腿前部分でブラッシングする位置です。
つまりリリースポイント=ブラッシングポイントでもあります。
このブラッシングはソフトボールの投手特有の技術で、コントロールされた速い球を投げるためとても大切なことです。
ブラッシングをきちんとマスターすれば、それはつまり正しいリリースポイントを身につけたことと同じことになります。
ブラッシングがあったほうが漠然とリリースポイントを見つけるよりもわかりやすいですし、リリースポイントも身につけやすいと思います。
無理のないよう自分のブラッシングの位置=リリースポイントを見つけてもらえればと思います。