よく、ランナー三塁の場面で外野フライで1点という場面があります。
わりとありきたりで、当たり前なプレーではありますが、チーム戦略的にとても重要な犠牲フライ。
ではどうして、戦略的に重要なのかをご説明していきますね。
犠牲フライが使える場面について
当たり前ですが、犠牲フライが有効な時と有効でない時があります。
・2アウトでは使えない
ソフトボールは3アウトで交代です。
2アウトで犠牲フライをいくら打っても上がったボールをノーバウンドで野手に取られたら3アウトで点が入らず交代です。
2アウトでは犠牲フライは使えません。
・ノーアウトか1アウトで犠牲フライは使われる
ノーアウトや1アウトだったらめったなことでダブルプレーやトリプルプレーは犠牲フライをきちんと打っておこることはまずありません。
・ランナーがベース上にいるときに犠牲フライを使う
これも、ランナーがいない限りできません。
ランナーがいない時フライを打ってもタダのフライです。
ランナーが進むこともないただのアウトカウントを増やすフライです。
ランナーがサードにいるときによく犠牲フライは作戦として使われることが多いです。
もちろんセカンドランナーやファーストランナーでもタッチアップはできますが、サードランナーの時に比べると少ないです。
さらにまれにですが、セカンドランナーやファーストランナーも外野への犠牲フライで、ホームに帰ってきて点が入る2ラン犠牲フライや3ラン犠牲フライになることもあります。
戦略的に犠牲フライが重要なわけ
先程、どんな場面で犠牲フライが使われることが多いのか説明しました。
犠牲、というぐらいですからバッターランナーがアウトになる犠牲を払ってまで犠牲フライを打つ必要があるのでしょうか?
たとえば、ランナー1、2塁の場面でふつうにヒッティングするとダブルプレーになってしまう可能性がある場面。
しかも1アウト、9回で一点差の場面。
この場面なら犠牲バントが有効ですが、バッターがバントが苦手だけどフライをあげるのは得意というバッターだった場合だったら犠牲フライのほうが有効です。
また一点を争う場面で、ノーアウトや1アウトでランナーがサードの場合、スクイズなども考えられますがやはり外野フライが有効な場面です。
しかし、理想はヒットやホームランで点を取ったほうがいいです。
しかし、ボールを転がしたゴロでのヒットですと内野ゴロになってしまう危険性が高いです。
一点を争うきわどい勝負の時、最低でも犠牲フライになるように外野に向けてボールを打ち上げることは戦略的に重要になってきます。
まとめ
○犠牲フライが有効な場面は限られる
○アウトが増えても最低でもランナーを進めたい場合にも有効である
○アウトが増える犠牲を払ってでも犠牲フライが必要になる場面は1点を争う試合である
○犠牲フライを狙う場合もあるがほとんどの場合外野への長打を狙った結果、犠牲フライになることも多い
犠牲フライについて、ただ単にアウトが増えるからやらないほうがいいという意見もあると思います。
また、長打を狙った結果が犠牲フライになっただけということもあると思いますが、1点を争う場面などはやはり有効な戦略になります。
しかしきちんと外野にフライがちゃんと飛んだのに、タッチアップをしっかりしていなくて点が入らず負けてしまう例もあります。
そして結果的に決勝点が犠牲フライだという事も沢山ありますので、戦略的にとても犠牲フライは重要だといえます。