ソフトボールの試合当日、調子が今ひとつよくない状態でのピッチングとなり、普段通りなら勝てるはずの試合も負けてしまった経験のあるピッチャーは多いと思います。
ピッチャーとして試合を控えている場合、当日に調子を合わせるために何日も前から調整を行なっている人でも、どうしても本番の調子には若干の良し悪しが出てしまうのは当然のことです。
そこで今回は、ピッチングの調子が悪い時に効くアドバイスをお伝えしようと思います。
リリースだけを意識してみよう
不調の時は、余計な力みからボールが上ずったり、リリースのタイミングが合わずに抜け球になりがちです。
そんな時は難しくあれこれ考えず、リリース時の指先に神経を研ぎ澄ませてみましょう。
不調によりコントロールが乱れている場合、リリースがバラバラになっていることと、それに伴って指先からのボールのかかり方がいつもと違うことに気づくと思います。
まずは指先に意識を集中して、いつもの指のかかり方に近づけていくつもりで投げてみてください。
余談ですが、試合の数日前からの爪のケアも大事で、爪が長いとボールを投げる時に簡単に割れてしまいますし、当日慌てて切っても普段と指先の感覚が変わってしまいますので、余裕を持ってケアしましょう。
とにかくゆっくり投げてみよう
ピッチングの調子が悪い時は、例えば足が重いとか、腕の回しが窮屈に感じるとか、投球フォームの一連の流れのどこかに狂いが生じていることが多いと思います。
そんな時は、試合中でも思い切ってゆっくり投げてみることをおすすめします。
どういうことかというと、無理に力を入れてフォームを修正しようとするよりも、フォーム自体をゆっくりにすることで自分の状態を探ることができ、修正点を冷静に見極めることができるのです。
試合中にもかかわらずゆっくり投げてしまうのは抵抗があるかもしれませんが、ある程度コントロールもつけやすくなりますし、バッターとしても緩急をつけられた状態となり、ソフトボールでは意外と痛打されることは少ないです。
自分の調子を取り戻すことを優先的に考えた場合は、試してみてもいいと思います。
おわりに
調子の悪い日の対処法として、何点かアドバイスさせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
本番に備えて調子を上げていくのは、ソフトボールに限らずどのスポーツにも共通していますが、中にはどうしても本調子とは言えない日もあるかと思いますので、そんな時のための対処を自分で考えておくことも重要と考えます。
最後にささやかなアドバイスですが、不調時は特に、バッターを打ち取ろうとする気持ちを少し抑えて、守備のいるところに打たせて野手にアウトを取ってもらおうと考えると、少なからずリラックスできると思いますので、ぜひ実践してみてください。