野球をやっていた人はそのまま、ソフトボールをやるときも野球のグラブでプレーする人もいると思います。
ソフトボールは野球は似た競技ですので同じ道具でも問題ないこともありますし、同じ道具を使っていることもあります。
しかし野球とソフトボールは似ていますが、違う競技です。
当然、道具も違うものも沢山あります。
野球とソフトボールがどこがどう違うのか、またそれによってどのように道具が違い、専用のグラブを使う必要があるかについて説明します。
野球とソフトボールの違い
先ほども述べましたが野球とソフトボールは、似ているように見えますが違うスポーツです。
もちろん、実際にプレーしている人には当たり前のことですが、未経験者は勘違いしがちです。
まず、当たり前ですがルールが違います。
細かいルールは省きますが、まずピッチャーが下手投げで肘と手首が体の側を通過させて投げます。
野球のようにリードはできません。
7回まで、実業団や国際大会でもコールドゲームがあります。
そして一塁がダブルベースになっていて、一塁を駆け抜ける際はオレンジベースを駆け抜けなければなりません。
プレーするダイヤモンドが野球に比べソフトボールは狭いです。
野球のダイヤモンドの広さは塁間は18.4m、本塁から外野フェンスの長さは76.2m以上でソフトボールは塁間は18.29mで本塁から外野フェンスの長さは女子で60.96mで男子は68.58mです。
そして、ピッチャーからキャッチャーまでは男子14.02m 女子13.11mで野球は18.4mです。
さらに、ボールの大きさと重さが違います。
ボールが野球は硬式球は周囲22.9~23.5cmでソフトボールの3号球は30.48cmで重さは野球141.7~148.8gに対してソフトボール190~195gで野球に比べ、ボールも大きく重いです。
バットもルールで明確に長さと太さが決められていて、長さ86.4cm以内、重さ1077g以内、バットの一番太い部分の直径が5.72cm以内と定められています。
野球のバットは最も太い部分の直径6.6cm以下、長さ106.7cm以下です。
以上が大まかなソフトボールと野球の違いです。
グラブの違い
上に書いてある通り、ルール上明確に違う部分が道具にもありますが、グラブについてはルール上規定の明確な野球とソフトボールでは違いはありません。
しかしくりかえしにはなりますがソフトボールと野球は違うスポーツです。
特に、その用具としてのグラブに関して「野球と絶対的な違い」があまり認識されておらず、野球のグラブを使用するプレーヤーがいたり「軟式・ソフト兼用モデル」というモデルもあります。
しかし、当たり前ですがボールの大きさと重さが明らかに違うのに同じグラブを使うのに無理があります。
当然、ソフトボール専用のグローブは野球グローブとは機能的に別のものになります。
どのような違いがあるのかというとグラブのポケットの大きさ、深さは、その使用するボールのサイズに合っていなければならないわけですから、野球用のものに比べポケットは大きくなり深く設計されています。
ですので同じサイズでも、例えばソフトのMサイズと軟式のMサイズのグラブでは大きさが違います。
そして、グラブが大きいのでしっかりボールをつかむことができます。
野球用のものだと、指の隙間が狭いためしっかりとつかむことができません。
さらにソフトボールはボールが重く、また守備位置も野球と比べると近いためキャッチしたときの衝撃が大きいです。
ですので、ソフトボール専用のグラブは丈夫に作ってあります。
野球の軟式用のものはソフトボール専用のものと比べるとへたりやすいです。
まとめ
○ソフトボールと野球は似ているが別のスポーツで使う道具が違う
○ルール上で大きな違いがある道具はボールとバット、そしてファーストベースが違う
○グラブはルール上野球との違いはないが専用グラブがあり、ソフトボールをする上では専用グラブを使ったほうがプレーはしやすい
野球とソフトボールは違うスポーツなので、ルール上きめられている道具だけでなく専用のものがあるならばソフトボール専用道具を使ったほうがいいです。
とくにグラブに関しては、ボールの大きさが明確に違うのできちんとキャッチするためには専用のものを使うべきです。
「野球のものと変わらないから兼用にしちゃえ」と野球の経験者ほど思うかもしれませんが、グラブのせいでエラーをする前に専用グラブを購入することをおススメします。