ピッチングの基本はストレートですが、変化球もマスターすればピッチングの幅が広がります。
速いストレートもとても魅力的ですが、持ち球が多ければ配球パターンも増えて打者を惑わすことができます。
では、ソフトボールの変化球は何があるのでしょうか?
そしてどのように練習すればよいのかご紹介いたします。
ソフトボールの変化球
おもなものは以下の変化球になります。
ライズボール
ソフトボール特有の打者の手元でボールが浮き上がる変化球です。
ボールにバックスピンをかけて投げます。
ドロップ
打者の手元でボールが落ちる変化球です。
ストレートより強いトップスピンをかけて投げます。
チェンジアップ
ストレートと全く同じ腕の振りとフォームで遅く緩いボールを投げてタイミングをずらす変化球です。
カーブ
投手の利き腕と反対に変化しながら沈む変化球です。
ストレートより遅いので緩急がつけられます。
スライダー
投手の利き腕と逆方向に変化し、球速はカーブと違い早めです。
右利きのピッチャーの場合、右打者に対しては外に逃げ、左打者には内角をえぐる便利な変化球です。
シュート
日本代表の上野投手が金属バットを折ったことが有名な変化球です。
利き腕方向に横に変化し、打ちづらい変化球です。
ムービングファストボール
ストレートの握りを少し変えることにより、ボールに伝わる力や回転が変化します。
それによりすこし変化する変化球です。
主なものはこの7つです。
変化球の練習法
先程紹介した7つの変化球うち、割と習得がしやすい3つの変化球の練習法をご紹介します。
変化球の練習をした後は、必ずストレートの投球を行い、フォームやボールの回転、リリースなど確認して練習を終えるようにしてください。
ライズボール
握り方の練習
①人差し指と中指で握って親指は添え、人差し指は寝かせ指の横腹を縫い目にかけてにぎります
ライズボールの一般的な握り方で投げやすく負担が少ない投げ方です。
②先ほど説明した①握り方で中指と人差し指をそえて投げかたで、投げやすいですが少し球速が遅くなります。
③ストレートの握りですが、上側を広めにあけ、人差し指と中指で縫い目を押さえ強く握り、手首を上にドアノブを開けるようにひねって投げます。
指への負担が少ない握り方です。
④先ほど説明した握り方で①の握り方とほぼ同じで、指を人差し指と薬指でボールを握ります。
①～④の握り方を試して、自分に向いているものを探します。
手首の使い方の練習
自分に適した握り方を見つけたら、手首の使い方の練習をします。
①ライズボールの握り方でボールを持ったら、ボールを持ったほうの腕を高く上げ、体重を後ろに残して肘から振り下ろしスナップを使って投げあげます。
手首を上にドアノブを回すように手首をひねってバックスピンをかけます。
②投げあげたボールを捕り、これを繰り返します。
この練習では手首の動きや指の位置を意識します。
実際にネットに向かって投げる練習
手首の使い方を身につけたら、実際の投げ方でにネットに向かって投げます。
この時、しっかり回転がかかり変化しているかネットから見てあげましょう。
また、選手自身がわかるように色分けしたボールで投げてみましょう。
ドロップ
握り方の練習
①ストレートとほぼ同じ握り方で3本の指を均等に開き、縫い目に3本の指をかけます。
ストレートと違うのは第2関節を浮かせるようにボールを持ちます。
②人差し指と中指をそろえて縫い目に指を添わせてボールを持ちます。
①と②を試して、自分に適した握り方を見つけます。
手首の使い方の練習
①ドロップの握り方でボールを持ったら、腰の位置にグローブを構えます。
そしてボールを持ったほうの腕を高く上げ、体重を前にかけるようにして腕を肘から振り下ろします。
②トップスピンをかけたボールをグローブに向けて投げ込みます。
手のひらを正面に向けた状態からボールにスピンをかけます。
③リリースは後ろ目で行い、リリースの瞬間に肘をむちのようにしならせます。
リリース後は手のひらが後ろに向いていることを確認してください。
実際にネットに投げる練習
手首の使い方を身につけたら、ライズボールと同じように実際にネットに向かって投げます。
この時、しっかり回転がかかり変化しているかネットから見てあげましょう。
また、選手自身がわかるように色分けしたボールで投げてみましょう。
チェンジアップ
握り方の練習
5本の指で鷲掴みするように均等に握り、手のひらを少し浮かせてボールを持ちます。
チェンジアップは手首を固定するので手首の使い方の練習はないです。
実際にネットに投げる練習
ネットに投げる練習で、手首をロックして肘をしならせず投げる練習をします。
体の軸を中心でキープし、ボールを持った腕を一気に振り下ろします。
この時手首を返さず固定させ、肘はしならせずキャッチャーに向かって腕ごと投げるようなイメージで投げます。
腕の振りはストレートやライズボールの時と変わらないフォームと腕の振りで投げられるよう繰り返し練習しましょう。
まとめ
○ソフトボールの変化球で、主なものは7つある
○その中で比較的投げやすいものは、ライズボール・ドロップ・チェンジアップである
習得するのには時間がかかると思いますが、一番初めに述べたように変化球を身につければ投球に幅が広がります。
ぜひ、参考にして頂ければと思います。