せっかくの練習日に雨に見舞われて、屋内での練習を余儀なくされることも、屋外で行うソフトボールにはよくあることです。
そんな時、急にあれこれ練習方法を考えてもまとまりのない練習になりがちです。
今回は、雨天時に役に立つ屋内での練習方法を、使用する施設別にまとめてみましたので、ご参考までに紹介していきます。
目次
地面が土や芝の屋内施設
外のグランドよりもスペースが狭い場合がほとんどですが、地面が土や芝という部分を活かし、なるべく屋外での練習に近いものを行うことが望ましいでしょう。
①トスバッティング、ティーバッティング
メジャーな練習ですが、この機会に練習相手と意見を出し合い、自分のフォームを理想に近づけていきましょう。
②キャッチボール、クイックスロー
塁間程度の距離が取れれば、そこから鋭いボールを相手の取りやすいところにコントロールすることを意識して、速いテンポでキャッチボールを行うことが効果的です。
③ノック
これもありきたりですが、短い距離でも横に振ったり、様々なバウンドをさせて守備の対応力を鍛えることができます。
体育館など、床の屋内施設
地面が床となると、ボールを使った練習も限られますが、なるべくソフトボールの動きに近い練習を組み込むことも重要です。
①ラダー
言わずと知れた、屋内外問わず可能な練習法ですが、腰のキレや足の動きを早くする有効な練習です。
確実な足の運びを意識するとともに、足に合わせて腕を振ることを忘れずに行いましょう。
②ペッパー(腰を落として、左右の球際の捕球)
1mほどの距離で向かい合った相手から、自分がノーステップでギリギリ捕球できる左右の位置にボールをトスしてもらいましょう。
左右を交互ではなくランダムで行うのも効果的です。
③相手が転がしたボールを素手で捕球
相手に数m先から自分に向かってボールを転がしてもらい、グラブではなく素手でキャッチする練習です。
地味で簡単ですが、守備における捕球の基本形を確認し、定着させることが重要となります。
またボールを弾ませるのではなく転がすことで、捕る人の腕から最も遠い(地面に近い)位置での捕球になるので、自然と腰を落とす動作が身につくと思います。
捕球時のステップや捕ってからのスローイングの動作まで入れるとより良いでしょう。
まとめと指導について
雨天時の練習として、ほんの一例をご紹介しました。
今回は屋内練習でも、筋力トレーニング以外の、よりソフトボールの動きに紐付いた練習法を提案しましたが、雨天時の屋内練習で最も気をつけるべきことは、間延びしたり、なあなあの練習をしないことです。
監督やコーチなど、練習を指導される方は、選手にその練習の目的や意図を明確に伝え、鍛えるべきポイントを意識付けることが重要となります。
屋内練習ではどうしてもモチベーションが上がりにくいですが、今回の練習方法をご参考いただき、短い時間でも集中的かつ効果的な練習としてお役に立てればと思います。