ソフトボールのピッチャーが球速アップを目指す際、まず取り掛かることとしてウェイトトレーニングや走り込みといった、体全体の筋力アップを考えると思います。
当然のことながら、ピッチャーがスピードボールを投げるためにはそれに応じた筋力が備わっていることが必要不可欠となります。
ただ、そんな鍛え上げた筋力も、最大限に活用しなくては意味がありません。
そこで大事になってくるのがインナーマッスルになります。
インナーマッスルを鍛えることで、複雑な体の動作を行うソフトボールのピッチングフォームを円滑にし、筋力をフル活用できるようになります。
そこで今回は、インナーマッスルの鍛えることでピッチャーが得られる効果についてご紹介していきます。
回転動作の連動をスムーズにする
ソフトボールの投球動作で、特に上半身の動きは筋肉の回転により力を引き出していますが、インナーマッスルには、そういった筋肉の動きを細かくコントロールし、運動の連結をスムーズに行う役割があります。
例えば腕を旋回させる動きの中では肩の力を必要とし、その力をリリースの際に力を伝えるためにはアウターマッスルだけでなく、インナーマッスルによって力の受け渡しをスムーズにしています。
肩周りの故障の予防
ウェイトトレーニングによってアウターマッスルを鍛えた状態で投球の動作を行うと、体の内部(関節や筋肉)にはその力に応じて負担が以前よりもかかるようになります。
インナーマッスルのトレーニングをしていない場合、アウターマッスルの力に振り回され、勢いのついた筋肉の運動に対して可動域を越えたり、ブレーキをかける動作の負荷に体が耐えられず、故障に繋がるケースもあります。
インナーマッスルを鍛えることで、そういった負荷を和らげたり、可動範囲を広げることができるので、故障の予防につながります。
球速アップ
先ほどの説明で、インナーマッスルには体の動作をスムーズにし、可動範囲を広げるということを言ってきましたが、その効果により、球速アップの効果も見込めます。
つまり、筋力の連動をスムーズにすることでアウターマッスルの力を引き出し、更にその力を発揮する範囲を広くすることで最大限に自分の力をボールに乗せることができるようになります。
アウターマッスルだけ鍛えた状態に比べて、よりしなやかで無駄のない動作になるので、それに応じて球速も上がると考えられます。
おわりに
ここまで、ピッチャーがインナーマッスルを鍛える理由を3つご説明してきましたがいかがだったでしょうか。
アウターマッスルとインナーマッスルをバランスよく鍛えることで、怪我の防止にもなり、スムーズな動作によって球速アップにも貢献してきますので、これから球速アップに取り組もうとされる方は、インナーマッスルの向上も意識して、トレーニングをしてみてください。