ソフトボール特有の変化球と言えば、下から上に浮き上がってくるライズボールです。
このライズボール、アメリカでは小学生もどんどん投げるようなポピュラーな変化球です。
また、三振を取りやすい変化球ではありますが上手く合わせることが出来れば、当たればよく飛ぶ変化球ですので狙い球ともいえます。
そんなライズボールの打ち方と打つための練習方法をご紹介します。
ライズボールの打ち方の基本
ライズボールとは先ほどから述べている通り下から上に浮き上がってくるように見える変化球です。
バッターからは打ちごろのストレートが来たように見えますが、手元で目の高さまで浮き上がってくるように変化するのでバットの下を空振りしてしまうかボールの下をたたいてしまい打ち上げてしまいます。
力のある男子選手だったら、ボールをすくい上げて長打を打つのは可能と言えば可能かもしれません。
しかしパワーのない選手がこのような打ち方をすれば、凡打ばかりになってしまいます。
ではどのように打てばいいのかというと、上からボールをたたくようにスイングをしてボールを打ちます。
具体的には構え方は普通のスイングと同じで、グリップをボールのほうに向けて脇をしめてバットを振り下ろすように上からたたきつけるように打ちます。
このときグリップは絶対にヘッドより下の位置でスイングします。
バットのヘッドを立ててボールに面を向けたら、軌道に合わせて上から振り下ろします。
ミートをしたら手首をしっかり返して、きちんと振りぬきます。
ライズボールを打つための練習方法
バットを振り下ろす感覚をつかむ練習
バットを頭上に振り上げ、バッターの正面にトスをします。
トスされたボールを上からたたきつけます。
剣道で麺を打つ時と同じように構え、脇をしめてバットを振り下ろします。
注意点として、この練習では必ず軽いバットで行いましょう。
はじめはまず素振りを行って慣れてからトスに移行します。
高めのトスで実際に生きたボールを打つ
ボールを顔のあたりにトスしてもらい、トスをします。
慣れたら実際にピッチャーにライズボールを投げてもらい打つ練習をします。
はじめはライズボールの打ち方のスイングを身につけるための練習ですので緩いボールから始めましょう。
椅子に座ってトスを打つ
椅子に座ってスイングすることにより下半身が固定されるため、上体とグリップに集中できます。
それによりライズの打ち方のフォームをしっかりと身につけられます。
高めにボールをトスしてもらい、正しいライズボールの打ち方で上からボールをしっかり叩きます。
きちんと手首もしっかりと反します。
バットを平行に振る
手首を痛めてしまうこともあるので必ず軽めのバットで練習を行ってください。
バットをおへそのあたりで地面に平行にして持ちます。
バットを地面と平行に左右に振ります。
しっかりひき手側に手首を返すとき、ひき手の手の甲が下を向くように振ります。
また、バットが波打たないようにきちんと平行に振ってください。
まとめ
○ライズボールとはソフトボール独特の変化球で下から上に上がってくる変化球である
○ライズボールを打つポイントはライズボールを見極めることとボールをしっかりと上からミートすることが大切
○ライズボールを打てるようにするためにはボールをしっかりと上からたたきつける感覚とバット立てる感覚と手首を返すことを身につける練習をする必要がある
ライズボールは下から上に上がってくるボールなのでなかなか打ちづらい変化球ではありますが、芯に当たるととても飛びやすい変化球でもあります。
ライズボールの打ち方をマスターし、きちんと対応できれば怖くはない変化球です。
しっかり芯を狙って、正しいフォームで打てるようになればよりボールを遠くに飛ばせることになるので、ライズボールを打つフォームを身につけていただければと思います。