競技内容がよく似ている野球とソフトボール。
しかし、ピッチャーの投げ方やピッチャーとキャッチャーの距離、塁間の長さ、道具の違いそしてルールの多少の違いがあるため必要になる技術などやはり違いが多少出てきます。
その中でも、よく似てはいるし基本的なことは一緒ではありますが野球とソフトボールではバッティングのスイングも違ってきます。
ここでは野球とソフトボールのスイングの違いについて、どうして変える必要があるか、またどんな違いなのかについてを説明します。
目次
野球とソフトボールでスイングを変える必要性について
まずバッティングする上での野球とソフトボールのルール上での違いについて説明します。
ピッチャーの投球方法が違う
まず投球方法が野球と違うのでボールの軌道が違います。
また、ライズボールという浮き上がってくる変化球もあります。
ピッチャーからキャッチャーまでの距離が野球よりソフトボールのほうが近い
野球よりソフトボールのほうがピッチャーからの距離が近いので、よく「野球に例えるとソフトボールのピッチャーの120kmのボールは体感スピードが160km」と言われるぐらいです。
距離が近いため球速の遅いピッチャーなら野球のゆっくりの体重移動からスイング始動で間に合いますが、そうでなければ瞬間的にトップスピードにならなければ間に合いません。
ボールが野球よりソフトボールのほうが大きく重い
ボールが野球は硬式球は周囲22.9~23.5cmでソフトボールの3号球は30.48cmでソフトボールの方が大きいです。
重さは野球141.7~148.8gに対してソフトボール190~195gになります。
このようにボールが大きく重いので引き腕プラス後ろ腕と手首の押し出しをしっかりしなければボールに飛距離が出ません。
バットが野球とソフトボールでは違う
野球のバットは、最も太い部分の直径6.6cm以下、長さ106.7cm以下、ソフトボールは、もっとも太い部分で直径5.72cm以内、長さ86.36cm以内 になります(一般のバットの太さで小学生のものは基準はもっと下になります)。
そしてソフトボールのバットの方が、細く軽くなっています。
ダイヤモンドが野球よりソフトボールのほうが狭い
野球のダイヤモンドの広さは塁間は18.4m、本塁から外野フェンスの長さは76.2m以上でソフトボールは塁間は18.29mで本塁から外野フェンスの長さは女子で60.96mで男子は68.58mになります。
野球と比べると人のいないところに意図的に狙うというのは、ダイヤモンドが狭いため野手が密集して守っているのでなかなかヒットを打つのは難しいです。
以上の点でソフトボールと野球は違うためスイングを変える必要があります。
ソフトボールで有効なスイング
先ほど、説明したとおり野球のスイングはソフトボールではなかなか通用しません。
ではどのようなスイングをすればよいのか、説明します。
ピッチャーからキャッチャーまでの距離が野球よりソフトボールのほうが近い事への対応
ソフトボールの場合、野球よりピッチャーとキャッチャーの距離が近い分、勢いをつけずにトップの構えから瞬間的にトップスピードで振り切るバットスイングが必要です。
まずトップの位置で構えてステップとテイクバックをなくし、小さなトップから瞬間的にスイングを始動します。
瞬間的にトップスピードにならなければ間に合わないので、この方法によってステップとテイクバックをする事によるスイングの遅れをなくします。
ボールが野球よりソフトボールのほうが大きく重い事への対応
まずは重さに負けないための筋力トレーニングをします。
筋力をアップさせたうえで、手首でしっかりと最後の押し出しをする意識をします。
当然ひき腕も大切ですが、ソフトボールでは後ろ腕の押し出しと手首の押し出しが飛距離へ影響しますのでしっかり意識するべきです。
ダイヤモンドが野球よりソフトボールのほうが狭いへの対応
先ほど述べたようにソフトボールは野球に比べ野手が密集して守っているのでなかなかヒットを打つのは難しいです。
ですが、逆に野手までの距離が近いですので速い打球に対応するのは難しい部分もあります。
つまり力のある速い打球を打てば反応するまもなく野手の間を抜けたり、打球を処理しきれずエラーになり出塁する可能性は高くなります。
そのためにスイングの速さも重要ですが、ミートポイントできちんと打てるように練習しましょう。
まとめ
○バッティングにおいて野球とソフトボールでは明確なルールの違いがある
○野球とソフトボールのルールの違いによりバッティングのスイングを野球とソフトボールでは変えなければならない
野球経験者がソフトボールをする機会も多いと思います。
野球では打てるのにソフトボールではどうして打てないんだろう?と悩んでいる方はぜひ参考にして頂ければと思います。