ソフトボールも野球の硬式ボールと軟式ボールと同じように、革ボールとゴムボールがあります。
ただ、野球とは少し事情が違うソフトボールの革ボールとゴムボールのルール上とボール自体の印象の違いをお話しします。
ソフトボールの革とゴム、ルール上での3つの違い
ソフトボールの革ボールとゴムボールはルール上でも明確に違います。
規格が違う
ソフトボールの革ボールとゴムボールは規格が違います。
まずゴムボールですが、1号・2号・3号とあります。
1号は重さ141gで誤差が±5g、直径26.70cm誤差が±0.32cmで、2号は重さ163g誤差±5g、直径28.58cm誤差±0.32cm、3号は重さ190g誤差±5g、直径30.48cm誤差±0.32cmです。
革ボールは3号のみで重さ187.82g誤差±10.63g、直径30.48cm誤差±0.32cmです。
革のほうがゴムより若干軽いです。
種別によって使用ボールが違う
ソフトボールには3種別があって、競技種別・学校種別・生涯種別がある。
競技種別はクラブ・実業団・教員、学生種別が大学・高等学校です。
生涯種別が中学校・小学生・エルデスト・エルダー・レディース・壮年・実年・シニア・ハイシニア・一般男子になります。
革ボールでプレーするのは、競技種別のクラブ・実業団・教員及び学生種別の大学の4つです。
それ以外は全部ゴム製ボールです。
特に高校を卒業した後、大学や実業団などに進学・就職だと大半の選手が革製ボールになります。
例えば野球やテニスのように、使用規格ボールを選択すること、すなわち野球やテニスのように軟式か硬式、というような選択はできません。
ソフトボールは、高校を卒業後、大学または実業団で競技を継続する場、ゴムから革に変更になることは避けられません。
そして実はゴムボールは日本国内だけなので、国際試合に出場する高校生や中学生は直前に革ボールで練習をします。
ゴムか革かによって道具も違う
ソフトボールも野球と同じでゴムか革かによって道具が変わってきます。
バットはゴム専用・革専用・ゴム革兼用があります。
革のほうが飛距離が出るので革専用やゴム革兼用はゴム専用に比べてあまり飛ばないような構造になっています。
ですから、バットを買うときゴムボールでソフトボールをする人はゴム専用を買ったほうがいいです。
キャッチャーの防具も革・ゴム対応のものと対応していないものがあります。
グローブも革対応のものがあります。
ソフトボールの革とゴム、プレー上のボールの印象の違い7つ
・革とゴムでは飛距離が違う
ゴムに比べ、革はよく飛びます。
・ゴムより革のほうがボールを重く感じる
実際はゴムのほうが重いのですが、ボールを重く感じる選手が多いです。
・ゴムより革のほうが握りにくい
ゴムのほうがグリップが効くので、きちんと縫い目に指をかけないと滑ってしまう革だと滑りやすくゴムに比べると握りにくいです。
・ゴムより革のほうが投げづらい
やはり革はきちんと縫い目に指をかけないと滑ってしまうので特に守備の時、キャッチして投げるとき滑ってしまうため投げにくいです。
・ゴムより革のほうがバウンドしない
ゴムのように跳ねないのでボールがあまりバウンドしないので、守りやすく感じる人が多いです。
しかし、縫い目でバウンドするとイレギュラーをし高く弾むため怪我もしやすいです。
・ゴムより革のほうがバントがしにくい
バットとの反発が強いため、強く転がりやすいです。
そのため、バントをするのが非常に難しくなります。
・ゴムより革のほうがボールが見やすい
ゴムは真っ白ですが、革は黄色いボールで縫い目は赤なので見やすいです。
まとめ
○ゴムと革は規格が少し違う
○種別によって使用ボールが違い、高校を卒業して大学や実業団など行かない限りゴムボールの使用となる
○ゴムと革では使用する道具が違う
○プレイする上で、革とボールでは印象が違うため対応を変えなければならない
ソフトボールの革ボールとゴムボールではルール上やプレー上などいろいろな違いがあるので高校から大学、実業団になるとき慣れるのに時間がかります。
また、世界は革ボールを使用し国際大会も革ボールのみです。
国内でのソフトボール普及の立役者であるゴムボールではありますが、世界で戦うためには早い時期から革ボールを取り入れていくことが日本ソフトボールの課題ともいえます。