ソフトボールを始めたばかりの子供や、まだ動きが不慣れな子供を指導していくのは、何かと慎重さが必要となってくると思います。
ソフトボールのレベルアップを目指す時は、ある程度の厳しい練習にも耐えていかなければいけませんし、せっかく始めたソフトボールも、そういった辛い練習のイメージがあっては長続きせず、辞めていってしまう可能性もあります。
指導者としては、子供たちにソフトボールの魅力を存分に伝え、楽しい競技だということを知ってもらうことが一つの鍵になってくると思います。
そこで今回は、子供たちの上達を促進するためのヒントを2つアドバイスしていきます。
基本的な形はしっかりと身につけてもらう
何は無くとも、やはり基本の形は大事となります。
まずは打つ・捕る・投げるの基本動作は、入念に指導していく必要があります。
初期の段階からあまりにも自由な動きをさせてしまうと、却って後に残るような癖がついてしまう可能性がありますので、導入の際は時間をかけて、フォーム作りをサポートしていくのがいいでしょう。
例えばバッティングフォームですと、子供の力ではバットの重さに体も振り回されてしまいがちですが、力任せにスイングさせるのではなく、構え方、踏み込んだときの形、ミートするときの形という具合に、ポイントを絞ってフォームを教えていき、一連のスイング動作を最初はスローモーションでじっくりと覚えこませていく方法もいいかと思います。
守備に関しては、内野手でも外野手でも、捕球の姿勢は共通していますので、まずは片膝をついてグラブを地面に立てる姿勢を身につけてもらい、最初はそこに目がけてボールを転がして捕球の感覚を掴んでもらい、慣れてきたらバウンドボールや左右のボールの捕球へと発展させていくこで基本動作が固められるでしょう。
今後のレベルアップを早めるためにも、ソフトボールの基本形は時間をかけて覚えこませることをおすすめします。
成功体験を与える
先ほどの説明では基本動作を入念に覚えこませることをお伝えしましたが、ひたすらそれを繰り返すだけの練習ですとソフトボールの面白さを十分に感じにくいと思いますので、ある程度形になったタイミングで、実践的な練習に加えていくことも考えてみましょう。
例えばシートバッティングやケースバッティング、ケースノックなどの練習に参加させ、得点の仕方やアウトの取り方を体験してもらうことで、より競技としての魅力が伝わりやすくなりますし、そこで基本の動きが実践できていれば取り上げて褒めることで、子供にも成功体験としてモチベーションが上がるきっかけとなることでしょう。
基本と実践の練習をうまく循環させて、じっくりとレベルアップを図ることが上達の近道と言えます。
おわりに
子供にソフトボールの面白さを伝えながら、上達を促進するためのヒントをお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。
子供への指導の際は、こうすればもっとソフトボールが楽しくプレーできるということを常に念頭に置いて教えることが大変重要となりますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。