ソフトボールは18.29mの塁間を3秒前後で走るスポーツです。
塁間の約3分の1の6mを1秒、0.5秒で3mというコンマ何秒のスピードの世界です。
また、短い距離のためすぐにトップスピードのならなければなりませんし、単純にまっすぐやトラックを走る陸上と違いソフトボールはダイヤモンドという直角のコースを走らなければならないのです。
ですので、足が速いことは有利は有利ですがどんなに100mが早かったとしても、トップスピードになるのに時間がかかれば意味がないですし、上手にコーナリングできなければ時間のロスになってしまいます。
だからこそ走塁技術はとても重要ですので、技術向上のため練習する必要があります。
ソフトボールの走塁技術を向上させるための練習をご紹介いたします。
まず自分の能力を知ろう
客観的に自分の走塁の速さを知るためタイムを計ります。
自分の走塁の速さを知れば、走塁の取り組みの方向性が決まりますし、練習の中で早くなっていけば技術が向上していることが目に見えるので練習の励みにもなります。
走者は1塁から2塁に向かって走りスライディングします。
2塁近くから合図をだし、タイムを計ります。
この練習を1塁から3塁、1塁から本塁、バッターボックスから本塁の速さを全部計ります。
またソフトボールは、ピッチャーが投球でボールを手から離すまでベースから離れるリードが出来ません。
ですので塁に出ると必ずベースからのスタートになります。
バッターボックスから本塁以外は、「ベースを挟む」「後ろ足をベースにかける」「横向き」のベース上の構えを行い、速さはもちろんタイミングの取りやすさ、スタートのやりやすさなど自分に一番向いている構えを探しましょう。
タイムはこのベース上の構えを決めるうえでも参考になると思います。
走塁技術を向上させる練習
一塁ベースを駆け抜けるときの踏む位置の練習をする
全力疾走で最短距離のオレンジベースの手前を踏む練習をします。
バッターボックスから一塁方面に全力で走りオレンジベースの手前を踏んで駆け抜けます。
前傾姿勢で走り、オレンジベースを駆け抜け、ベースを超えたらステップを小さくして減速し、次のプレーを意識するためグランドのほうを見るようにしましょう。
ベースを踏む位置とコーナリングを練習する
ベースの踏む位置で走る距離が変わりますので、最短距離でできるだけ早く走るためには踏む位置は重要です。
そしてコーナリングも上手にとらないとスピードを殺してしまいますので、ベースランニングで正しいコーナーどりもとても重要な技術です。
練習方法はベースから約1mより外側にマーカーを並べ、ダイヤモンドを一周します。
全力で走りつつ、ベースの一番内側を踏んでマーカーより外側にでないように走ります。
スピードを落とさない様、ベースの手前で少しふくらみ、曲がるとき体を斜めにして重心を内側に倒すようにするとスムーズにコーナリングできます。
スライディングの練習をする
スライディングはいくつか種類がありますが、まずは基本の足からのスライディングが出来るように練習しましょう。
始めはベースのないところで低い体勢で構え、片手をついて体を投げ出します。
片足を曲げ、勢いをつけて体を前に運びます。
出来るようになったら実際短い距離を走って、スライディングをしてみます。
はじめは、砂場などで行います。
慣れたらグラウンドで行い、だんだん距離を伸ばしていき最終的には全力でスライディング出来るようにしましょう。
ひざなどで滑らず、おしりで滑るようにしましょう。
また、ケガの原因になるので伸ばしたほうの足の裏を相手に向けない様気を付けましょう。
まとめ
走塁は足の速さだけでなくコーナリングやスライディングもとても重要になってきます。
ご紹介した練習で、コーナリングやスライディングの技術向上してくださいね。
またコーナリングやスライディングの練習をして、定期的にタイムを計るといいでしょう。
タイムを計ることにより、技術の向上が目に見えるので練習の励みになるとともに、課題も見えてより走塁の技術向上につながると思います。